さっちゃんの八重桜は、
今までの絵本にはなかった、絵本も塗り絵も楽しめる絵本です。
大人が色を塗ってもいいですし、親子で楽しく塗ってもいいと思います。
全体が真っ白な絵本ではなく、ところどころにキレイなお色もついています。
全部を塗るのは大変だと思ったら、そのまま絵本として読んでも楽しめますし、
白い部分を自分達のペースで塗りながら読んでも楽しいです。
白い部分は、子供と一緒に塗るにはちょうどいいくらいの範囲ですし、
今は塗らずに絵本として読み聞かせて、子供が成長してから一緒に塗り絵をたのしんでもいいと思います。
私も、子供と何度も読んでから、色を塗りました。
色を塗るって、心が研ぎ澄まされていくようで、忙しい日常を送っているからこそ、必要な時間なんだと知らされました。
本の内容も、心がほっこり、そして、ジーンとくる内容なので、絵本としても、すごくいい作品だと思います。
メインで出てくるのが女の子なので、自分が成長して、母親になった現在と被るところが何度もありました。
また、二人の娘の母親になった今だからこそ、子供の成長に対して、願う気持ちなどとも共感できるところもあります。
娘たちは、自分たちがこんな風に成長していくんだという予習になったシーンもあると思います。
コロナ禍で、お花見やお出かけ、旅行などが制限されていますが、
家で過ごすおうち時間も、あとから振り返ってみると、親子で過ごせる貴重な時間です。
テレビやYouTubeなどを使って、おうち時間を過ごすのが日常になっているかもしれませんが、
時には親子で、楽しい会話をしながら、塗り絵や絵本を楽しむのも、すごくいいので、おススメです!!
入学祝いや就職祝いにもいいですし、ママやパパになる人への出産祝いや、
孫が生まれておばあちゃんになる人へのプレゼントにもいいと思いました。
個人的には、高齢になってきた自分の母に、
本を読むことはもちろん、色を塗ることがよさそうなので、プレゼントしたいです。
桜は、私たちの心の中にある春という季節に欠かせないものですよね。
その心の中の春を思い出させてくれる、心に残る一冊です。
嶋田紅子さん、素敵な本をありがとうございました!!
Parade Books(パレードブックス)
さっちゃんの八重桜